アンケート調査を行う際には、調査票
の読み上げや提示に関するルールがあ
ります。
調査員がルールを守ることで科学的に
調査を行うことが出来ます。
このルールや注意点について説明します。
【アンケート調査】アンケート調査の調査の際の注意点
調査票のルールを守る
調査票の質問形式には、単数回答、
複数回答、限定回答、自由回答など
があり、それぞれ調査員が守るべき
ルールがあります。質問タイプ毎の
ルールを下記にあげます。
単数回答(シングルアンサー) 選択肢はすべて一気に読み上
げて調査対象者に提示してから、当てはまるものを
ひとつだけ答えてもらう。郵送調査や直筆で答える
アンケートでは、単数回答ではなく、【回答はひと
つ】と表示します。
複数回答(マルチアンサー) 選択肢をひとつひとつ読み上げ
て、選択肢毎に「はい」「いいえ」で回答をもらい
ます。排他項目は読み上げません。郵送や直筆調査
の場合は【回答はいくつでも】と表示します。
限定回答(リミテッドアンサー) 選択肢をすべて読み上げて
から複数回答を得てさらに限定回答数になるまで絞
り込んでもらいます。郵送、直筆調査は【回答は〇
〇つまで】と表示します。
自由回答(フリーアンサー) 自由回答は選択肢はないので、
【~についてご意見をどのようなことでも結構です
ので教えてください】などと読み上げます。郵送直
筆の際は【~についてどのようなことでも結構です
のでご記入ください】と表示します。
質問文や選択肢を変えない。「」や()についても読み上げる
調査票にある質問文や選択肢は、読み
上げる際には、変えずにそのままを読
み上げます。
自分勝手な解釈で質問文や選択肢の変
更はしません。また注釈としてついて
いる「」()などもすべて読み上げま
す。ただし、まくら言葉の追加は可能
です。例えば、「早速ですが」「次に
」「では」などで次の質問へスムーズ
に進めることが出来て調査対象者との
微妙な間合いがなくなります。
復唱して回答を確認する
回答を得た後に復唱して確認することがあり
ます。数値項目など聞き間違えると出力デー
タに影響するので再度復唱して確認します。
ただしあまりしつこく復唱を繰り返すと調査
対象者から嫌がられで途中拒否になることも
あるので注意が必要です。
必要以上のことは離さない
質問をしていると調査対象者から深く尋ねら
れることがありますが調査員の意見や感想は
調査対象者には伝えません。例えば内閣支持
率を聞いている際に調査対象者からあなたは
どうなのというように聞き返されることがあ
ります。その際は「私は調査員なので意見や
感想を述べることはルールで出来かねるので
す」と丁寧に断るようにします。また、調査
の背景や目的などを聞かれる時には、調査ガ
イドやQ&Aを見て対応します。
わからないや不明の項目について
アンケート調査の際の質問の選択肢には、
「わからない・不明」という選択肢がありま
すが、これは読み上げることはしません。
郵送調査やWEB調査の際には、この項目を表
示すると調査対象者が安易に回答してしまう
傾向があるので質問によっては外しておくこ
とも重要です。
まとめ
アンケート調査を行う際の調査票のルールや
注意点について説明しました。これらのルール
を調査員やオペレーターが守ることでアンケー
ト調査を科学的に行うことが出来て精度もあが
ります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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