【アンケート調査】電話調査の手法

電話調査法 アンケート調査

アンケート調査には様々な手法があ
りますが、その中のひとつ自分が2
7年間携わった電話アンケート調査
について説明します。



【アンケート調査】電話調査の手法

衆議院選挙や参議院選挙の前に毎週
のように報道される「内閣支持率
調査は電話調査で行われています。
電話調査で行う前は、訪問調査で行
われていましたがマンションや団地
など、集合住宅が増えてオートロッ
クや抽出の問題、また時間やコスト
がかかるなどで電話調査へと移行し
ていきました。今回は、その電話
調査の手法について説明します。

電話調査とは

電話調査とは、調査したい内容を事
前に調査票として準備し、「電話調
査オペレータ」が無作為(有意)に
選ばれた電話帳・RDDリスト・
対象者リスト・会社リストより
)調

査対象者に電話をかけて質問をして
いく形式をとる調査方です。

調査時間は、短いもので3分くらい
から長いもので20分くらいまでテー
マに応じてさまざまですが、難しい
質問を聞くのが難しく「はい」か「
いいえ」で聞いて行く場合が多くな
ります。

何故、電話で調査を行うのか?

電話調査は、国が広大で意見をまと
めるのが容易ではない、アメリカで
は最もポピュラーに行われている調
査方法で、短い期間で広域な地域に
住んでいる調査対象者の「現時点」
での意見直接、集めることが出来
るからです。

内閣支持率」を調査で行うのは、
もちろん電話だけに限らず、訪問
WEBなどでも行われていますが、
他の調査方法に比べ調査対象者の
「生の声」を短期間で集めることが
できるなどのメリットがあるからで
す。

電話調査のメリット

1.同時性

今現在の情勢を早く知ることが出来
る。「内閣支持率」は、時間や時期
、政策などで常に上がり下がりする
ので、調査したい時点でのなるべく
正確な結果を得るために週末に緊急
調査が行われます。週末に行われる
のは、様々な職業の人が休みで電話
に出てくれることが平日に比べ圧倒
的に多いからです。
→ 政治/支持率調査の手順

2.迅速性

1000~2000人というたくさんの
意見を短時間で集めることが出来る
。 WEB調査でも、短時間で多く
の意見を集めることが出来ますが
無作為に対象者を抽出(ランダム抽
出)することもが難しいために電話
で行われます。

3.地域

広域にわたる地域ごとに決まった数
の意見を、集めることが出来ます。
例えば、全国1000人を対象に行う場
合、北海道は44人、東北は96人など
全国のそれぞれの地域の人口構成に
合わせて回収できるからです。

4.費用

他の調査方法に比べ、比較的、コス
トを抑えることが出来る調査の費
で、大量のサンプルを短い期間で
調査する場合には、WEB調査が一番
コストは低く済みますが、地域的な
ことや代表性とうところで現在でも
電話調査が選ばれることが多いです。

5.管理

一会場に、多くのオペレーターを集
めて行うので意見を回収する際の
理や回収数の調整がしやすいことも
挙げられます。
電話オペレーターを1か所に集め行
うことで一貫性のあるデータを管理
しながら集めることが出来ます。
集中管理による電話アンケート調査

電話調査のでデメリット

では、調査方法としては、他の方法
よりも良いかというとデメリット
あります。

1.代表性

電話調査は、20年くらい前は、電話
帳から無作為に抽出していましたが、
電話帳の掲載率の低さから代表性
電話帳に載せていない世帯が外れる
)に問題がありましたが、現在では
RDD法(ランダムデジットサンプ
リング)で行われこの問題を最小に
抑えることができていますが、電話
をもっていない人には出来ません。

2.調査時間

調査対象者の負担がふえるため、調
査時間は長くは出来ない。長くする
と拒否されることが多くなります。
電話調査の場合は5~20分くらいが
適当です。

3.質問の制限

難しい質問をすることが出来ず、基
本的に質問に対して「はい」か「い
いえ」で答えてもらうことが多い。
また選択肢が多すぎると選択しにく
いため考慮します。

4.正確性

電話口での質問なので、対象者の回答
する態度など観察することが出来ない
ため、嘘の回答をされてもわかりにく
。(実際のアンケートでは、1~5%
くらいは嘘を答える対象者もいます)

昭和時代の電話調査

紙の調査票を鉛筆(ボールペン)を
使い、集まられたオペレーターが、
電話帳を見ながら無作為(電話帳の
上や下からひとつおき)に電話をダ
イヤルしてかけて行われていました。
スーパーバイザーと呼ばれる管理者
が、しっかりと聴取出来ているかを
回りながら確認し、調査が完了し記
入の済んだ調査票を回収、カウント
していました。その後チェッカー
呼ばれる調査票を点検するものが不
備を点検し不備がなければ、入力へ
とまわし入力後、結果をまとめて報
がされていました。

平成・令和の電話調査

紙の調査票や鉛筆は使わず、電話は
コンピュータにより自動に発信され
るようになりました。電話をかける
のもすべてコンピューターが行い、
画面上で調査を行うことが出来るよ
うになり、票の回収やカウント、チ
ェックもすべてコンピューターで行
います。これを、CATIComput
er Assisted Telephone Intervi
ewing)コンピューターアシステッ
ドテレホンインタビュー)の頭文字
をとって、「キャティ」、「カティ
」、「ケイティ」(会社により呼び
方が異なる)などと呼ばれています。

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まとめ

今回は電話調査の手法について説明
しました。今では調査手法もかなり
進化していてコンピューターを使う
ことでヒューマンエラーが少なくな
より精度の高い調査が可能にな
りました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

アンケートモニター

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