アンケート調査を行う際は調査員は
調査票に基づいて進めていきますが
質問をする際の細かい注意事項につ
いて説明します。
【アンケート調査】アンケートをする際の細かい注意事項
注意事項については、調査ガイドに
記載し、インストラクションで調査
員に周知をすることが重要です。
数値項目
数値項目を聞く質問については記入
や入力に注意をする必要があります
。内容を調査対象者に復唱をしても
らい確認したり、入力する際の桁に
も気をつけます。ベリファイ(違う
入力者で行う)などの2度打ちが調
査会社では推奨されています。
数値項目は桁が違うと平均を出力す
る際に大きく影響を与えてしまうた
め必ず調査対象者への復唱や入力の
際の確認は調査員に徹底してもらう
ようにします。
職業分類
職業を聞く際にも注意が必要です。
答えてもらう際には業種ではなく職
種を伺います。会社員と回答の方に
は、具体的にはどのようなお仕事で
すか?と聞き直します。
ファイスシートにあり分析項目でも
あるため職業の分類する際にも注意
が必要です。特に「経営者・管理職
」です。基本的な職業分類にもある
項目ですが、聞き方が重要で職種を
聞いた後にさらにプロービングして
、役職などございますが?とつけ加
えます。このプロービングがないと
経営者や管理職は出てこなくなり結
果にも影響してしまいます。
未婚や既婚を聞いている場合に良く
あるのが、女性の既婚者で仕事を聞
く際に、無職ですと答える場合です
。その際は、専業主婦の項目がある
ので、無職と言われても専業主婦に
つける場合があります。
そうでないと無職が増えてしまうこ
とになります。最近ではまれに男性
の既婚者で専業主夫の方も増えてい
ます
学生でも、アルバイトをしている学
生がいる場合には、学業優先で学生
につけるのか、それとも仕事を重視
するのかという問題が出てきます。
これは調査によって学生にしたりア
ルバイトの職種につける場合がある
ので、その都度調査担当者やスーパ
ーバイザーに確認して行います。
無職やリタイアしている場合も、調
査対象者が年金暮らしですと答える
場合があるのでアルバイトやパート
はしていませんか?などプロービン
グをしてアルバイトやパートをして
いる場合にはその職種につける場合
があるので注意が必要です。
具体的な年齢を聞く際の拒否
ファイスシートにあるもうひとつの
重要な質問に年齢があります。具体
的年齢を聞く場合と年代を聞く場合
がありますが、分析の際には、何十
代前半、後半という形で分析します
。ただし平均の年齢を知りたい場合
は具体的な年齢を聞いていないと出
力できないので具体的な年齢を聞き
ますが、ここで拒否する調査対象者
がいたりします。その際は年代の前
半か後半かだけでも伺い前半ならば
〇2歳、後半ならば〇7歳とします
。経験上、年代を拒否する人は、ほ
とんどいませんでした。
年代の真ん中であれば〇5歳になり
ます。これはインストラクション時
に注意事項として周知されます。
5段階や評価で聞く質問が多い場合
5段階の評価、非常に良い、やや良
い、どちらとも言えない、あまり良
くない、全く良くないなどの評価を
聞く場合は、質問毎に同じ選択肢を
読み上げていると調査対象者も聞い
ていて疲れますし、読み上げている
調査員の負担にもなります。その際
は、選択肢は同じだということを理
解してもらい答えてもらうと時間の
短縮になり調査対象者の負担も減り
ます。
選択肢のランダム化・ローテーション
選択肢を読み上げる際に、同じ並び
で読み上げることによって1番目に
読み上げた項目につきやすいという
こともあり、選択肢をランダムに表
示したりローテーションさせたりし
ます。
(ランダムは出てくる数字はその都
度変わり、ローテーションは番号が
ひとつづつ変わります。)
ただし、紙の調査票の場合は、調査
員が読み上げる場合には、一番目に
読み上げる選択肢にレ点をつけてロ
ーテーションを行います。WEB調査
などでは、対象者毎に選択の表示を
変えて提示していることが多いです。
まとめ
アンケート調査を行う際の細かい注
意事項について説明しました。調査
ガイドに載せてインストラクション
をしっかりと行うことで精度の高い
調査を行うことできます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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