【アンケート調査】中央集合調査の特徴

アンケート調査の手法のひとつに
中央集合調査（Central Locatio
n Test）があります。この調査法
は、首都圏に会場を借りてリクル
ーターが調査対象を会場へ誘い調
査を行う方法です。頭文字をとっ
てCLT調査を呼ばれます。

対象者の生の声が聞ける調査方法
で、新商品のパッケージテストや
試食会などで多く用いられている
手法です。今回は、中央集合調査
の特徴について説明します。

中央集合調査のメリットを上げ
ていきます。

郵送調査同様に、難しい質問が入っ
た長い調査でも、調査員が会場にい
るため、わからないところなど質問
が出来て正確な回答を得ることが出
来ます。

新商品のパッケージの選択や実際に
試食や試飲をしてもらい評価を得る
ことが可能です。選ぶ際の行動や、
試食後の表情なども参考にします。

繫華街で行うため、幅広い年齢層
に調査をすることが可能です。調
査対象が主婦層の場合などは、調
査会場を郊外や団地の近くで行い
ます。

調査員を常駐して行うために、純
粋想起の質問などは、調査員から
質問し回答を得ることが出来ます。

デメリットについてもあげておきます。

専属のリクルーターが街頭へ出て、
調査対象者に調査主体や調査目的、
内容を説明して会場へ来てもらい
ますが、アンケートをしたことが
ない対象者は、怪しんで拒否され
ることが多くなります。
また、通勤や通学の時間帯にも協
力は得られにくくなります。

調査会場となる首都圏の繁華街は
イベントや他社のアンケート調査
など毎日たくさん使用されていま
す。貸会場は2～3か月前に借りる
必要がありなかなか予約が取れな
かったりします。

また、調査日は、リクルーターが
街頭へ出るので、地元警察に道路
使用許可を得る必要があります。
地域によっては許可が下りない地
域もありそのような地域は調査す
ることが出来ません。

会場費、会場までの物資運搬撤収
費、調査員・リクルーターなどの
人件費調査対象者への謝礼などコ
ストがかかります。

雨や雪など天候に左右されることが
多いです。交通機関が天候により遅
延などすると調査員やリクルーター
も遅延するのでその分の回収数が減
ってしまい予定通りの回収数が集ま
らない場合もあります。

熟練したリクルーターや調査員で
行うと効率があがり調査対象者数
も増えます。事前にマニュアルな
どを使ってロールプレイングで研
修をしておくと当日の調査もスム
ーズに進行します。

いきなり会場へ誘っても回収数は
それほど集まりません。電話やW
EBで日時や会場を決め、協力依頼
しておくことで目標の回収数を確
保することが出来ます。ただし、
時間帯を区切って行わないと、会
場が混乱するため注意が必要です。　

紙の調査票や提示物などでは、順番
やローテーションなど煩雑になりや
すくまとめにくいことで回収数にも
影響します、タブレットやノートパ
ソコンを利用することで調査をスム
ーズに進めることが出来ます。

また、調査終了と同時に結果を集計
して確認することも可能なので利用
して行うと良いと思います。

今回は、中央集合調査について説明
しました。場所の確保や天候、コス
トがかかるなどデメリットはありま
すが、他の調査方法にはない対象者
の生の声が聞けることや試食・試飲
、パッケージ調査などができるなど
のメリットがあり、多くの企業で採
用されている調査方法のひとつです。

最後までご覧いただきありがとうございました。