【アンケート調査】電話調査の環境の今昔

電話調査今昔 アンケート調査

アンケート調査環境の悪化につい
ては以前の記事に掲載しましたが、
その中のひとつの手法である電話調
の今昔の環境や手法の変化につい
て説明します。

【アンケート調査】電話調査の環境の今昔

電話機の進化

電話アンケート調査の一番の特徴は
電話を使用してアンケートを聴取す
ることです。27年前に自分が勤め始
めたころは、まだ携帯電話やスマー
トフォンのない時代で、固定電話が
一般的でした。アンケートの際には、
電話帳で調査対象者を探して行って
いました。

今では、電話機は、携帯電話、スマ
ートフォン、IP電話などの普により
固定電話による電話アンケートは年
々減少しています。

家庭用の電話機も、知らない電話番
号からの電話に対する拒否機能や通
知機能など種類も機種もたくさん出
回り電話アンケート調査の環境も激
変しました。

1998年から全国導入されたナンバ
ーディスプレイサービスも電話アン
ケート調査にとって大きな変化とな
りました。今の電話ではあたり前の
ように表示機能がついていて知らな
い電話番号を表示しないまたは音が
鳴らないような設定が出来ます。

今では固定電話に電話をかけるだけ
でなく、携帯電話・スマートフォン、
IP電話などにも電話をかけています。
電話帳は廃止されているので電話番
号は総務省で発表されている市外局
番、市内局番をもとにRDD用サンプ
ルをランダムに作成したものでかけ
ています。

通話の品質は向上していてノイズカ
ットで調査対象者の声も聞き取りや
すくなっています。通話録音に関し
てもボタン操作一つで設定出来るの
で大切な情報の記録には便利です。

個人情報保護法制定

平成15年5月より公布され17年4月
より施行された個人情報保護法によ
り世の中は、個人情報の取り扱いに
対して厳しくなりました。この法律
は、電話アンケート調査のみでなく
個人情報を扱う調査業界にとっては
大変革のきっかけとなりました。こ
れに合わせプライバシーマーク制度
が出来て調査を行う会社は取得する
ための体制を作って取得し運営して
います。

プライバシーマークは2年に一度更
新が行われます
が、定期的な従業員
への教育や社内の変化に合わせてそ
の都度更新していくことになります。
取得業者には個人情報保護責任者が
任命されていて、対象者からの個人
情報に関する問い合わせに対応でき
るようになっています

住民基本台帳閲覧の制限

市区町村によって、閲覧が可能であ
った、住民基本台帳も個人情報保護
法制定により閲覧に制限がかかるよ
うになりました。市区町村によって
は閲覧が出来ないところも出てきて
います。電話調査に限らず調査業界
にとっては難しい問題となりました。

電話帳掲載率の低下および廃止

電話アンケート調査で使用していた
電話帳(ハローページ)も2021年
10月の最終版で終了し今後は電話帳
を使用することはなくなります。電
話帳を利用する目的は、地域別に分
かれていて名前もあいうえお順に掲
載されているので、調査対象者の抽
出がしやすかった点にあります。現
在メインで使用しているRDDサンプ
ルは、市街局番、市内局番で地域を
わけて利用しています。

PC・ソフトウェアの普及および進化

自分が調査をはじめた27年前は、コ
ンピューターもそれほど普及してお
らずアンケート調査はすべてペーパ
によって行われていました。その後
コンピューターの普及により調査自体
PCを使用して出来るようになり今
では、タブレットやスマートフォン
でも簡単に調査を行えるまでになりま
した。

コンピューターやソフトウェアに普
及により従来期間とコストがかかっ
ていたアンケート調査も安価に個人
でも中小企業でも行ええるようにな
っています。

電話調査も専用のソフトウェアを使
用して今ではペーパーレスで行える
ようになっています。電話機も専用
ソフト使用することでPCにインスト
ールして使用できるものもあります。

まとめ

電話アンケート調査の今昔について
説明しました。昔は人的な工数がか
なりかかっていたものが、情報通信
機器の発達で工数が減り、全体とし
て調査コストも抑えられるようにな
って来ています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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