アンケート調査を行うリサーチャー
ですがその仕事の内容については多
岐にわたることを以前の記事で説明
しました。今回は、リサーチャーと
して大切な心得というものを27年
間、調査会社に勤めた僕が説明しま
す。
【アンケート調査】リサーチャーの6つの心得
守秘義務
リサーチャーが扱う案件は、守秘義
務としているものが多く雇用契約の
中にも守秘義務の項目が必ずありま
す。
調査中のもしくは調査終了後、また
は退職後でも守秘義務を守り、親し
い友人や家族であっても、業務上知
り得た情報については、話すことは
ありません。
アンケート調査は、これから発売さ
れる製品やサービスなどをいち早く
知ることが出来るので、株の購入も
インサイダー取引となりこれも行う
ことが出来ません。
情報のアンテナを様々なものに向ける
リサーチャーは、常に新しい情報に
アンテナを張ります。日常生活にお
いても自分に関係のないものでも興
味を持って調べるという姿勢が必要
です。僕は男性ですが、町に買い物
に行く際には化粧品や女性用の洋服
なども調べるようにしていました。
普段から情報にアンテナを張ること
でクライアントからの問い合わせや
具体的な案件が出た際にも素早く対
応できるようになります。リサーチ
ャーでなくても情報のアンテナを張
ることは新しいことを知るうえで大
切です。
統計や確率を理解し数字を慎重に扱う
リサーチャーは、クライアントに調
査の結果を数字として報告します。
数字に対する根拠は、統計学や確率
を理解することが大切です。また、
扱う数字については、報告前に慎重
に検証します。
人の気持ちに寄り添う
リサーチャーは、アンケート調査を
行う際に調査票を作成しますがクラ
イアントの課題や問題点ばかりにフ
ォーカスし肝心な調査対象者への配
慮に欠くことがあります。
具体的には、調査項目が多く長くな
ったり、専門分野の人しかわからな
いような難しい質問などになりがち
です。実際に調査を行う前に十分な
プリテストを行う必要がありますが
、最近の調査はコスト面などからど
うもこのプリテストが十分に行われ
ていないように感じます。
常に公平な感覚をもつ
アンケート調査で出た結果について
は、第三者的に公平な判断で数字を
見る必要があります。クライアント
にとって都合の良い数字ばかり報告
するようなことがあってはなりませ
ん。
納期を守る
アンケート調査は、ひとつひとつの
案件が長く、途中トラブルもおこり
やすいので、前もって綿密にスケジ
ュールを立てる必要があります。
特に報告書については、1日や2日
で仕上げるのは困難で、他の案件と
同時進行で行うことも多々あるので
スケジュール立てはとても重要にな
ります。
まとめ
今回は自分が調査会社に勤めていた
時に大切にしていた「リサーチャー
としての心得」です。この心得につ
いては、リサーチャーだけでなく社
会人としても大切な要素であると思
っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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