アンケート調査手法に、HUT調査
(Home Use Test)という手
法があります。
この調査手法は、調査対象者に新
商品と調査票を送り一定の期間、
実際に使用してもらったり、試食
や試飲をしてもらうなどしたのち
、意見や感想を聴取するものです。
今回は、HUT調査の特徴につい
て説明します。
【アンケート調査】HUT調査の特徴
HUT調査のメリット
HUT調査のメリットを上げていきます。
新商品や新製品など消費者目線での回答を得られる
調査対象者は、普段通りの生活の中
で新製品や新商品を試すことが出来
るため、特定のバイアスが少ない状
態で調査が出来ます。
また複数の製品をを送ることで比較
しながら試すことも出来ます。
詳細な時系列データを聴取することが可能
新製品や新商品についての使用感や
感想など詳細な意見を具体的に聴取
することができます。また、継続的
に使用してもらうことで時系列のデ
ータも聴取することも出来ます。
新製品や新商品について想定外の使用法などが見つかる
調査対象者に実際に使用してもらう
ことで、想定していた以外の使用法
など新しい発見をすることが出来る。
新製品や新商品のターゲットとなる属性のみ調査できる
化粧品の口紅や乳液、コンシーラー
などの新製品で女性の20~24歳を
ターゲットに絞り調査をする場合、
その属性だけピンポイントで聴取す
ることで、他の性別やや年代を調査
しないのでコストが抑えられます。
HUT調査のデメリット
デメリットについてもあげておきます。
調査対象者に左右される
調査票と一緒に使用法を載せた説明
ガイドを送っても、調査対象者が忘
れていたり、勘違いなどで間違った
使用方法で調査を行ってしまう場合
があります。
実際の商品や製品を使用するのでコストが高い
実際の新製品や新商品、その他調査
票や調査ガイドを一緒に送るためコ
ストがかかります。使用後は新製品
や新商品などは返却してもらうこと
が多いのでそちらにもコストがかか
ります。
途中で脱落しやすい
商品や製品が調査対象者に合わなか
ったり、使用方法が難しかったりな
どで調査対象者が使用をやめてしま
い脱落することがあります。
結果が出るまでに時間がかかる
新製品や新商品を一定の期間使用し
てもらったり、試食や試飲をしても
らったのち調査票に記入してもらう
ので、調査の結果が出るまでに時間
がかかります。
HUT調査の協力率あげるためのポイント
①調査協力謝礼を高めに設定する
他の調査手法に比べ、調査協力謝礼
を高めに設定しておくことで途中の
脱落を防ぎ、最後まで調査に協力し
てもらえる。
②質問は調査票の紙媒体ではなく、WEBベースもしくは電話で聞き取りを行う
使用後に時間を空けず、WEBや電話
で回答してもらうことでリアルタイ
ムに調査を行うことが出来ます。紙
の調査票に記入してもらうと抜けて
いたり間違ってしまい再度聴取する
など手間もかかります。
まとめ
今回は、HUT調査について説明しま
した。調査手法の中では、実際に商
品や製品を普段の生活の状況の中で
試してもらえるなど他の調査手法に
ないメリットがあります。今後も新
製品や新商品などに利用される調査
方法です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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