アンケート調査の手法のひとつ電話
アンケート調査の環境は20年前と
比べ実施するには難しくなってきて
います。どのような要因で難しくな
ってきているかについて説明します。
【アンケート調査】 電話アンケートの環境の変化
電話アンケート調査では他の手法に
比べ環境の変化に影響されやすく年
々調査をすることが難しくなってき
ています。集計や報告書の作成など
は他の手法と変わりはありませんが
データを収集するフィールドワーク
が厳しくなっています。要因をいく
つか説明します。
固定電話回線の減少
電話アンケート調査の基本は固定電
話にコールして行うものですが、携
帯電話の普及によって回線数が毎年
減少し代表性を確保することが難し
くなり、現在では固定電話と携帯電
話の両方にかけて調査を行っていま
す。
電話機の進化
電話機も留守電機能に加え、番号表
示や特定の番号以外はコール音が鳴
らない機能などかなりの進化してお
り、必要以上の電話に出ないのがあ
たり前になってきていて電話を取る
人が特定の層に限られてきています。
電話帳の掲載率
NTTから発行されている電話帳の
掲載率も下がり、電話アンケート調
査はRDD(ランダムデジットサン
プリング)といったコンピュータで
番号を組み合わせたものにかけるよ
うになりました。組み合わせた番号
はACC(オートコールチェック)
で回線が使用されているかを確認し
てから実施するようになっており時
間も手間も毎年増えています。
個人情報保護法
個人情報保護法が制定されてからは
個人の情報に関する意識が高くなり
電話アンケート調査に限らず調査へ
の協力が年々厳しくなってきていま
す。本来調査は対象者をランダムに
選び行いますが最近では調査モニタ
ーを使用することが多くなってきて
います。
電話オペレーターの不足
電話を使用した業務を行うオペレー
ターは調査以外でも売りこみやヘル
プデスクなどがあり、クレーム対応
が大変なイメージが定着してなかな
か人出が集まりません。年々調査員
が減ってきているのも難しくなって
いる要因です。
WEB調査の普及
電話アンケート調査は、WEB調査
が普及するまでは、全国の調査結果
を一番早く調査することができる調
査でしたが、WEB調査の普及によ
り年々、WEB調査にシフトしてい
き減少しました。今では、年間に行
われる全調査の約8割がWEB調査
になっています。
まとめ
電話アンケート調査の環境の変化に
ついて説明しました。今でも電話ア
ンケート調査は行われていますが、
年々難しくなってきているので工夫
を重ねて調査を行っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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