アンケート調査を行っていると調査
対象者が答えにつまったり回答自体
を拒否したりする場合があります。
調査対象者に用事が出来たりするこ
ともありますが、調査の内容や答え
にくい質問があるとやはり答えにく
くなります。答えにくい質問がどん
なものかを説明します。
【アンケート調査】調査対象者が答えにくい質問
対象者の属性
アンケート自体に協力するのは良い
がプライべートな質問は答えにくい
ものです。性別は調査員が観察や声
で判断しますが、年齢や居住地域年
齢、年収、家族構成、職業なども答
えにくい質問に入ります。
しかしながらアンケート調査では、
この対象者の属性で分析することが
多いため外すことが難しく回答をえ
るために質問の仕方を工夫したりし
ています。例えば年収を答えてもら
う場合は、番号と選択肢を読み上げ
て番号で答えてもらうなどです。
対象者からすると、調査テーマ以外
のプライベートな質問は、どういう
目的で聴取するという疑問が常にあ
ります。分析する際に統計的に処理
することを伝えてもなかなか理解が
得られないので具体的に、「東京男
性30代の男性が全体で何%の回答が
あるのかを質問ごとに分析するため
に使います。」など付け加えるのも
良いでしょう。ただし説明しても理
解を得られない場合は無理強いせず
に丁重にお断りする場合もあります。
日本の一般的な調査では、あまりあ
りませんが、宗教や病歴、肌の色や
目の色など全世界で行う場合には項
目としてある場合があります。その
際に日本で行う場合はそれらの項目
を外して行うことが多くなります。
選択肢に不明や拒否がない質問
選択肢に不明や拒否があるとそれを
回答しやすくなってしまうという意
見がありますがどうしても回答の出
来ない人も多くいます。無理やりに
選択肢に当てはめてしまうようであ
ると調査結果に影響が出るので不明
や拒否は選択肢を読み上げたり提示
しなくても設けておく必要がありま
す。
質問文や選択肢が長いもの
質問文が説明や背景などを盛り込み
長くなったり、選択肢が長い場合も
回答者としては、答えにくくなりま
す。もしくは良く理解せずに適当に
選択肢を選んでしまう場合がありま
す。なるべく簡潔に短く作成するの
が望ましいです。どうしても必要な
場合は注釈などつけておくと良いで
しょう。
選択肢の回答個数に制限があるもの
例えば「次の中から当てはまる選
択肢を重要なものから最大3つまで
お知らせください。」などは、1つ
だけでも良いのか、3つ全部回答な
のかの判断がつきにくく迷うので
答えにくくなります。そのような
場合は、はじめは複数回答で制限
を持たせずに、次の質問で個数を
絞っていくような工夫が必要です。
質問の聞き方によって答えにくくなるもの
質問が単調で長い場合も答えにくく
なります。特にマトリクスで5段階
の尺度を聞くものが連続すると調査
対象者の集中力が切れて後半の質問
になるほど、回答がいい加減になっ
てきたりします。
また自由回答は深く掘り下げて聴取
するプルービングがありますがこれ
も必要以上に繰り返してしまうと調
査対象者がげんなりして答えにくく
なります。
まとめ
上記のようないずれの場合でもアン
ケート調査では聴取しなければなら
ないことがあるので調査票を作成す
る時には、プリテストを行いながら
対象者がどうすればスムーズに回答
出来るかを調査対象者の身になって
作成することが重要です。
質問文や選択肢を工夫することで答
えやすくなると協力率もあがり調査
自体の精度もあがります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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