電話アンケート調査では電話を1回
かけるごとにコール結果として記録
を残します。
アンケート調査終了後コール結果を
まとめることで、次に行うアンケー
ト調査の効率を高めることが出来ま
す。これを積み上げることで精度の
高いアンケート調査を独自のノウハ
ウとすることが出来ます。
【アンケート調査】電話調査コール結果分析(必須)
具体的なコール結果は電話アンケー
ト調査1日の流れで基本の12カテ
ゴリ-を説明しましたがコール結果
分析はそれぞれカテゴリーの数値を
足しあげたものを使って行います。
基本のコール結果まとめ
下記は基本のコール結果12カテゴ
リーを表にまとめたものです。
コール結果分析① 総発信数
上記の表で①~⑫の結果をすべて足
しあげたのが「総発信数」の結果と
なります。
「総発信数」は、日時をわけること
でさらに細かく分析することも可能
です。
コール結果は調査票とは別紙のコー
ル結果記録シートに正の字カウント
をして記録します。発信をコンピュ
ータで行う場合はシステム上に記録
されExcelなどに出力して分析します。
【コール結果記録シート】
コール結果分析② 応答数(応答率)
①~⑥を足しあげたものが「応答数」
で「電話に出た調査対象者」の結果
となります。①~⑫の総発信数で割
ると「応答率」となります。
例)総コール数が100で、「応答
数」が60の場合、「応答率」は6
0%となりす。ただし、応答率=調
査協力率ではないので注意して下さ
い。
コール結果分析③ 不応答数(不応答率)
⑦~⑫を足しあげたものが「不応答
数」で「調査オペレーターとの応対
がなかったもの」です。使用するリ
ストで変化してきます。
例)RDDサンプル(ランダムデジッ
トサンプリング)電話番号の下4桁
をランダムに組み合わせた電話番号
と従来使用していた電話番号帳では
、不応答数はRDDサンプルの方が多
くなる。
※長年、電話調査で使用してきたN
TTのハローページは2021年10月
以降の発行で終了です。
コール結果分析④ 総発信ベース 応答ベース
有効数が10、総発信数が100の場
合「総発信ベースでの有効率」は
10%です。「応答数ベースでの有
効率」は、16.7%です。同じ有効
数でも総発信に対してか応答数に対
してかで結果の数字も変わります。
分析する際は、何を軸にするかを注
意します。
コール結果分析⑤ それぞれの結果の割合を分析する
①~⑫それぞれの結果の割合を、国
や地域、実施年、日時、架電オペレ
ーターごとに集計し分析することで
、より科学的に、効率良く電話アン
ケート調査をすることが出来るよう
になります。
まとめ
電話アンケート調査では、使用する
リスト、架電する地域、季節、天候
、時間帯、架電するオペレーター、
使用するシステムなどで常に変化す
るものですが、コール結果分析をし
て数字を把握しておくことで、精度
の高い電話アンケート調査を実施す
ることが可能となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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