我が家には、前回紹介したまおさん
の他に、チャイという猫さんがいま
した。
今日は、2番目に家に来たチャイに
ついてお話します。
チャイが初めて家に来たのは、まお
さんが来てから約半年後2008年8月
でした。
チャイは、未熟児で生まれ、体は、
まおさんよりさらに小さかったです。
はじめて家に来たまおさんがようや
く慣れてきたころに、奥さんがまた
猫を連れて帰ってきました。
「やっぱり1匹だと寂しいからもらっ
てきちゃった」と。
猫は、テリトリー意識が強く、まお
さんは、新しく加わる家族に、フー
フー言って威嚇していました。
来たばかりの小さな猫さんは怯えて
しまいまおさんが最初に隠れたソフ
ァーの下へ隠れ、出てきてもまおさ
んが入れないような狭いところに行
くことが多くなりました。
未熟児で生まれたこともあり、体は
かなり小さかったことから、名前を
ちっちゃいから取って「チャイ」と
名付けました。
チャイの見た目はノルウェージャン
フォレストに似たさび色で、とにか
くいたずらが大好きで目を離すと、
壁をかいたり、おしっこをまき散ら
したりしていました。
それからしばらくすると、メス同士
ということもあり、まおさん、チャ
イは仲良しになり、いつも一緒に寄
り添って眠るまでとなりました。
冬には、まおさんとチャイは、寝室
に来て僕たちと一緒に寝ていたので
ですが、ある日、チャイがやらかし
ました。
チャイは何と、奥さんの布団にそそ
うしてしまったのです。
猫は、おしっこも臭いのですが、大
の方もかなりのにおいです。
奥さんは、やられたというような顔
で布団の掃除をしていましたが、そ
れがかなりのショックだったようで
それ以来猫たちとは、一緒に寝るの
をやめました。
それからもまおさん、チャイは順調
に育って行きましたが、チャイは未
熟児で生まれたこともあり、しっか
り食べてもそれほど大きくならなら
ず、健康診断で獣医に見てもらうと
腎臓が生まれつき弱いということで
した。
猫にとっての腎臓病は、命を左右す
る大病でチャイも、９年間は、元気
いっぱいで育っていました。
ところが、９年目のある寒い朝、異
変があったのです。チャイがあきら
かに弱っていて、動くのもままなら
ない感じでした。
慌てて獣医に連れて行くと、腎臓病
がかなり悪くなり、家でも投薬が必
要とのことで、それから点滴や投薬
をするようになりました。はじめは
かなり嫌がりましたがそれでも何と
か薬や点滴を与え続けました。
そのおかげでしばらくは、元気をと
り戻してきたのですが、獣医につれ
ていってから約７か月したある日、
ついにチャイは動けなくなりました。
その日は、奥さんもたまたま用事で
家を空けていて、僕が急いで獣医に
連れて行きました。
獣医さんに預けて、２時間くらい過
ぎたころ、電話があり、チャイが危
篤であると知らされ急ぎ、獣医へ行
くと、チューブにつながれたチャイ
がいました。
獣医さんは、今日頑張れるかどうか
です。ということでしたが、僕が到
着するとチャイは安心したのか、ス
ーッと眠るようにそのまま天国へ行
きました。
僕は、チャイの小さな体を撫でてあ
げて楽しい時間をありがとうと心の
中で言い抱きかかえて家に帰ると、
知らせを聞いた奥さんが帰って来て
いて、チャイをみて号泣がとまりま
せんでした。
チャイは僕よりも奥さんに懐いてい
たので奥さんもかなりのショックだ
ったのだと思います。
僕もその時はものすごく悲しかった
のですが、このままではいけないと、
お葬式をするための準備をすぐにし
ました。
奥さんには、いつまでも悲しいんで
いるとチャイも天国に行けないから、
ありがとうを伝えたら、天国に送っ
てあげようと言いチャイを棺に入れ
て花と、好きだった食べ物、遊んで
いたおもちゃなど一緒に入れてあげ
ました。
奥さんはこの日以来、ペットロスで
しばらく元気がなくまおさんもチャ
イがいなくなり、鳴くことが多くな
り少し元気がなくなったようでした。
チャイが天国に行ってから３か月過
ぎたくらいのころ、奥さんが再び保
護猫をもらいたいということで、ま
おさんも寂しいだろうからと新しい
家族を受け入れることに決めました。
受け入れた猫さんについては、また
機会があれば載せて行きたいと思い
ます。
現在チャイは、慈恵院というお寺の
共同墓地に眠っています。
今年の11月で５年目になりますが、
毎年欠かさずに会いにいっています。
9年間（人間でいうと52歳）という
猫としては短い時間でしたが楽しい
時間を一緒に過ごせたことが今でも
宝で感謝しています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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